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ワッチュアネーム?

この一年で一番よかったことは何ですか?って聞かれたら私は「自分の名前が大好きになったことです」って答えるかもしれない。自分の名前、好きですか?
ちょっと前に他の人のブログで自分の名前が好きになったことが書いてあって、違う環境で違う経験を重ねているのに同じことに同じ歳で思うの面白いなって思う。

最近そういえば名前って一番最初からあるアイデンティティだなと気がついて、いやなんなら一番のアイデンティティかもしれない。一番明確で強固なアイデンティティじゃないですか?
だから自分の名前が好きじゃないなと思うたびに悲しさがあったのかもな、と思ったり。

私の名前は珍しくて初対面で正しく読まれたことがまあない。漢字の読み方的にも珍しいし平仮名にした時も珍しいと思う。それでずっと好きじゃなかった。珍しいこと自体もなんだかなぁと思っていたし、珍しいことに対して名前負けしているとも思っていたし、後者の方が嫌だった。

新生活が始まって最初の三ヶ月はまあ名乗る事が多くて、いたるところで自己紹介をする。名乗った後の反応は大体「名前、珍しいね」「漢字どうやって書くの?」「これで○○って読むの?珍しいね」で間違いないのだが自己紹介が苦手なのでこれで何個か会話が生まれるのはいいのかと思ったりはした。
大学で一番仲がいい人(一つ前のブログのNです)とも名乗った時に上記のような会話をして、リアクションをすごくくれたから「すごくリアクションしてくれてありがたいな〜」と思ったのを覚えていてる。
ある時にその子がふと「○○ってさ、いい名前よね」と言ってくれて「え〜そう?」と返したら
「○○に似合ってるな〜っていつも思うもん、すごくいい名前」って言ってくれたんですよね。なんかそれが嬉しくて「似合ってるって初めて言われた、どこら辺?」なんてガッツいたりして、それに対して
「透明感っていうか澄んでいる感じ、かな〜。似合ってるよ」と言ってくれたんですよ。それが本当にすごく嬉しくて、あ〜一生忘れないだろうなぁとか思って。その日は家に帰ってもずっとそれを噛み締めて「そっかぁ」って嬉しくなって。その子がその後名前の由来を教えてくれて「○○の由来は?」って聞かれたけどそういえば知らなくて、今まで知ろうとも思ってなかったな。

もう一つ。常連さんで私はその人のセンスを信頼しているし、こうなりたいなと思っているすごく好きな人がいる。その人はいつも本を読んでいるんだけど前にお話しした時に「学生の頃に純文学を読み漁ったけど、やっぱり一番日本語として綺麗だと思う。」的なことを沢山話してて、「へぇ〜」とか思ってなんか言葉とか日本語という面でも信頼している。(私は本をあまり読まない&純文学は全く…なので純文学〜という所に信頼というよりは言葉とか日本語に対しての思いという点で)
その人に「○○って漢字ではどう書くの?」と聞かれたので書いたら
「これで○○って読むのか、へぇ〜いいね」「いやこれはいい、可愛い」「本当にいいね」「綺麗な名前だ」と言ってくれて、それがなんだか「そっか、綺麗なんだ」とストンと落ちて、その後「綺麗な名前なんだ!」と感動して、嬉しかった。私の名前、いいな。



自分の名前を好きになれたことが本当に嬉しかったし、一生付き合っていけるし、多分生きていけるだろうし、自分の好きなところもっと欲しいって素直に思ったし、これから先好きだなって思う度に2人の顔は思い浮かぶだろうし、感謝がすぎている。



この帰省中に私の名前の由来、聞いてみようと思う。