誕生日。実を言うとそんなに好きじゃなくて。
“誕生”した日なんだって改めて実感されられてしまって苦しくなる。いつも個人的にもお互いにも生まれてしまったこと、産んでしまったことを悔やんでいるのを改めて悔やむ日でしかなくて数日前からギュっとしたりする。でも当日はおめでとうって言ってくれるんだよね。こんなこと言っておきながらもそれでも色んな人から「おめでとう」って言ってもらうたびに本当にものすごく嬉しくて。その言葉を待ってしまっていたりする。そしてああ誕生日っていいなって思ったりする。誕生日の少し前に聞かれる「ケーキ何にする?」とか「何食べたい?」も形式的だったとしてもやっぱり嬉しかったりしてしまうんだから困る。
当日はいつもいい日。今日は学校に行ったら沢山のおめでとうや選んでくれたプレゼントにニヤケが止まらないし本当に嬉しい。夜は外食に行ったりして、初めてのお店で会話の流れで誕生日って話をしたらお店の方がデザートをご馳走してくれるなんて初めてでスペシャルな体験も出来たりして。なんだかその優しさに泣きそうになったりもした。
家に帰ったらそれはそれは美味しいケーキを食べるんだ。それが惰性で買ってくれているとしてもそれでもいいし、違うかどうか分からないから考えるのをやめて食べる。それはそれは美味しいから誕生日最高!なんてなるんだ。親も美味しいなんて笑ってるから、ああ機嫌がよくて良かったって安心とともにケーキすげえパティシエさんすげぇなんて思ったりするんだ。パティシエさんありがとう毎年大感謝です。
おめでとうなんて嬉しすぎること言ってくれる人本当にありがとう。いていいよって少しでも肯定してくれてるみたいでギューってなります。嬉しいですありがとう。
いつか「産んでくれてありがとう」って言える日きたりするのかな。いつか「生まれてきてくれてありがとう」なんて言ってもらえる日きたりするのかな。 頑張らなきゃだね。
頑張ろうね頑張らなくちゃね、頑張ります。